弊社はこの度「ひょうご産業SDGs推進宣言事業」に登録されました。
SDGsとは、持続可能な開発目標(持続可能な開発目標: Sustainable Development Goals)を意味し、
2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17の目標が設定され、社会的な関心が集まっています。
ではなぜ革製品を販売している弊社がSDGsの推進に取り組もうと考えたのでしょうか。
革(レザー)は本来サステナブル(持続可能)な素材
革は古来から、耐久性や柔軟性、保温性といった特性から、生活必需品として広く利用されてきました。
大部分の革は食肉の副産物であり、本来廃棄される皮を革に加工して使われます。
そうすることで資源の節約や廃棄物の削減にも貢献しています。
弊社で主に扱っているエキゾチックレザー製品に関わる産業では、
産出地域の経済的利益を与えながら、自然保護を推進するサステナブル・ユース(持続可能な利用)という考えの元に事業を行っています。
仮に野生生物の利用を全面禁止した場合、産出国およびその地域住民にとって、野生生物資源は無価値となってしまいます。その結果、乱開発や密猟が多発し、生息環境の破壊にもつながります。
逆に産出国で開発の遅れている地域に養殖場ができれば、地域開発と失業対策に大きな利点が生じると同時に、原材料の安定供給の道も開かれます。
例えばエキゾチックレザーの代表格であるワニは90%以上が養殖により生産されており、肉は食用、骨は肥料、血液はサプリメントとして利用され、皮は、開発途上国では貴重な現金収入として子供達の学費にもなっています。
このように革という素材は以前から、サステナブル・ユースを念頭に置いて利用されていました。
モード・ア・レーズのSDGsへの取り組み
具体的に弊社は三つの事業に取り組みます。
革の端切れの活用
革製品は製造する際に大量の革の端切れがでます。
大きめの端切れは小さな小物を作ったりして、有効活用していますが、小物にも使えない小さな端切れは廃棄しているのが現状です。
そのような小さな革でも作れるような、極小の革小物を作れないか、現在考えています。
需要がないものを作って利用していただけなかったら、革の有効活用にはなりませんし、どういったものが世間で需要があるのか、社内で頭をひねって思案中です。
極小のものでしたら、エキゾチックレザーで作っても安価でできますし、エキゾチックレザーのオシャレ感が入ることでグッと素敵になる。その様な革小物を作ります。
バッグのリメイク
大きなバッグを小さなバッグに仕立て直したり、バッグをお財布や小物にリメイクしたり。
使っていない物を再利用するということもできます。
こちらは以前からご依頼があれば承っていたのですが、資源の再利用という観点からも積極的に取り組んでいこうと思います。
修理とクリーニング
それと、こちらは今年度から行っていることですが、お手持ちのバッグの修理やクリーニングに積極的に取り組んでいます。
ご自分へのご褒美で頑張って買ったバッグや、プレゼントでいただいた思い入れのある財布。
どこか一部分は傷んでいるけど、他は全然綺麗で捨てるのは忍びない。
ブランド品だが正規の店に頼むと費用が嵩むし、時間がかかる。
表面にカビが生えた。内側がベトベト。
ブランド品だが正規の店に頼むと費用が嵩むし、時間がかかる。
等々でお悩みの方が多いです。
そういった方からのご依頼を受け、補修することで、製品がまた息を吹き返し、使えるようになります。
これら3つの取り組みはSDGsの17の目標のうち目標12の「つくる責任つかう責任」に該当します。
具体的には、資源の効率的な利用、廃棄物の削減、リサイクルの促進、持続可能なライフスタイルの推進などです。この目標の達成は、環境保護、経済成長、社会的福祉の向上に貢献すると考えます。
未来の地球環境、子孫のことも考えながら、経済活動を行う。
これが21世紀に会社を運営する者の勤めではないかと思います。
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